## 【米国株式市場】ニューヨーク市場NYダウ: 43,975.09 ▼200.52 (8/11) NASDAQ: 21,385.40 ▼64.62 (8/11)### 1.概況先週末8日の米国市場は、主要3指数が揃って上昇となりました。FRB(米連邦準備制度理事会)が次回9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げをするとの見方や、ウクライナの停戦を巡る協議が進展するとの期待から、買いが優勢で推移しダウ平均は206ドル高で取引を終えました。 昨日11日の米国市場は、主要3指数が揃って反落となりました。ダウ平均は小幅高の44,184ドルで取引を開始しました。12日に発表される7月の米CPI(消費者物価指数)の確認を前に様子見ムードが広がったほか、高値圏で推移していたハイテク株などに利益確定の売りが出たことから下げに転じ、中ごろからは軟調な推移となり、ダウ平均は最終的に200ドル安の43,975ドルで取引を終えました。 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落となる先週末比64ポイント安の21,385ポイントとなり、S&P500株価指数は16ポイント安の6,373ポイントと反落で取引を終えました。### 2.経済指標等主要な経済指標の発表はありませんでした。### 3.業種別動向昨日のS&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。生活必需品、一般消費財・サービス、ヘルスケアの3業種が1%未満の小幅高となりました。一方で、8業種が1%未満の下落となりました。エネルギーが下落率トップとなる0.79%下落となりました。### 4.個別銘柄動向昨日のダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇となりました。スリーエム[MMM]が1.3%上昇し、騰落率トップとなりました。そのほか、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1%近い上昇となり、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、コカコーラ[KO]の3銘柄は0.6%程度の上昇となりました。一方で、セールスフォース[CRM]が3.3%下落し、騰落率最下位となりました。その他アイビーエム[IBM]が2%台の下落となったほか、キャタピラー[CAT]など5銘柄が1%台の下落となりました。 ダウ平均構成銘柄以外ではマイクロン・テクノロジー[MU]は価格改善などを理由に今四半期(6~8月期)の業績見通しの上方修正を発表したことが好感され、4.1%上昇となりました。インテル[INTC]は、利益相反を理由にトランプ大統領からCEOが辞任要求を受けていましたが、CEOは大統領と会談すると報じられたことで3.5%上昇となりました。企業向けのAI事業を手掛けるシースリー・エーアイ[AI]は暫定発表された売上高見通しが市場予想を大幅に下回ったことが嫌気され25.6%下落と大幅安となりました。### 5.為替・金利等長期金利は、先週末から横ばいの4.28%となりました。先週末8日は前日から0.03%上昇していました。12日朝のドル円は148円前半で推移しています。## VIEW POINT: 今日の視点昨日の米国市場は米国時間12日に発表される7月の米CPI(消費者物価指数)の発表を確認したいとの姿勢から、主要3指数が揃って下落となりました。 本日の日本市場も同様に、先行きの米金融政策を占う同発表を前に動きづらい展開が予想されます。一方で、148円台まで下落したドル円は輸出関連銘柄の買い材料になると考えられます。(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
(朝)前日の米国市場は主要3指数が揃って下落 CPIを前に様子見ムード広がる | 市況概況 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,975.09 ▼200.52 (8/11)
NASDAQ: 21,385.40 ▼64.62 (8/11)
1.概況
先週末8日の米国市場は、主要3指数が揃って上昇となりました。FRB(米連邦準備制度理事会)が次回9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げをするとの見方や、ウクライナの停戦を巡る協議が進展するとの期待から、買いが優勢で推移しダウ平均は206ドル高で取引を終えました。
昨日11日の米国市場は、主要3指数が揃って反落となりました。ダウ平均は小幅高の44,184ドルで取引を開始しました。12日に発表される7月の米CPI(消費者物価指数)の確認を前に様子見ムードが広がったほか、高値圏で推移していたハイテク株などに利益確定の売りが出たことから下げに転じ、中ごろからは軟調な推移となり、ダウ平均は最終的に200ドル安の43,975ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落となる先週末比64ポイント安の21,385ポイントとなり、S&P500株価指数は16ポイント安の6,373ポイントと反落で取引を終えました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
昨日のS&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。生活必需品、一般消費財・サービス、ヘルスケアの3業種が1%未満の小幅高となりました。一方で、8業種が1%未満の下落となりました。エネルギーが下落率トップとなる0.79%下落となりました。
4.個別銘柄動向
昨日のダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇となりました。スリーエム[MMM]が1.3%上昇し、騰落率トップとなりました。そのほか、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1%近い上昇となり、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、コカコーラ[KO]の3銘柄は0.6%程度の上昇となりました。一方で、セールスフォース[CRM]が3.3%下落し、騰落率最下位となりました。その他アイビーエム[IBM]が2%台の下落となったほか、キャタピラー[CAT]など5銘柄が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外ではマイクロン・テクノロジー[MU]は価格改善などを理由に今四半期(6~8月期)の業績見通しの上方修正を発表したことが好感され、4.1%上昇となりました。インテル[INTC]は、利益相反を理由にトランプ大統領からCEOが辞任要求を受けていましたが、CEOは大統領と会談すると報じられたことで3.5%上昇となりました。企業向けのAI事業を手掛けるシースリー・エーアイ[AI]は暫定発表された売上高見通しが市場予想を大幅に下回ったことが嫌気され25.6%下落と大幅安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、先週末から横ばいの4.28%となりました。先週末8日は前日から0.03%上昇していました。12日朝のドル円は148円前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場は米国時間12日に発表される7月の米CPI(消費者物価指数)の発表を確認したいとの姿勢から、主要3指数が揃って下落となりました。
本日の日本市場も同様に、先行きの米金融政策を占う同発表を前に動きづらい展開が予想されます。一方で、148円台まで下落したドル円は輸出関連銘柄の買い材料になると考えられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)